EITO
EITOは日本・備前を拠点に活動する陶芸家であり、ろくろで実用的な器を成形することに喜びを見いだしている。特に産業化以降の時代において、完璧さだけを追い求める世界への対案として、手仕事による工芸の価値を信じている。手の温もりと素材の質感が宿る作品こそが、日々の暮らしを豊かにすると考えている。
幼少期から西洋文化に魅了され、アメリカとイギリスで計6年間を過ごし、多様な文化に触れながら成長した。こうした異文化体験を通じて、自らのルーツである日本の静かな美を再発見し、その魅力を人々と共有するために職人の道を志した。ロサンゼルスで土に出会ったことをきっかけに陶芸に惹かれ、本格的に備前焼を学ぶために日本へ帰国した。
彼の作品は、ろくろで自由に成形した有機的なフォルムと、備前特有の伝統的な土色を融合させたものである。すべての器は釉薬を使わず、伝統的な薪窯で焼成され、火と灰、土が生み出す予測不能な表情が一点ものの魅力を宿す。
EITOにとって陶芸は単なる制作工程ではなく、大地と炎、そして時間との対話である。彼は今後も伝統の中に新たな可能性を探りながら、日常に溶け込みつつも芸術的な響きを持つ器を作り続けていく。
2023 - Group exhibition BIZEN IKUTOUKAI, SOGO Hiroshima
2024 - Group exhibition BIZEN IKUTOUKAI, TENMAYA Kurashiki
2024 - Featured in “2nd” magazine THE VISUAL PERFORMER
2025 - SHIN-KOBE SUNDAYS MARKET
2025 - Workshop at Sensoji Temple